こんにちは、心理士の佐原です。
9月に入り少しずつですが過ごしやすい時期になってきましたね。
夏は良くも悪くもインパクトのある季節だと思います。
暑さからどう逃れるか、夏休みはどう過ごすかなど、自分と外をつなぐことに追われるような気がします。
そして徐々に秋めいてくると、そういった外部との調整がひと段落して自分自身と向き合えるようになってきます。
これが「芸術の秋」「スポーツの秋」など自分の成長を促す言葉になっているのかもしれません。
自分自身を見つめる機会が増えると、「今の仕事や職場は自分に向いているのか」などと疑問が出てくるかもしれません。
この気持ちを抱えながら仕事に向き合うことは、精神的な負担を増やします。
そうすると朝起きにくい、ずっと身体が重い、食欲がない等、身体的な症状としても現れてくるかもしれません。
9月にうつ病が増えると言われていますが、このような環境や自身の心身の変化が一因だと思われます。
では、このような負担を抱えてつらい状態でも、仕事をしに会社に行かなければいけないのでしょうか?
我慢して過ごし、本当に限界が来た時に無断で欠勤してしまう。
出社するが最後までもたず途中で帰ってしまう。頑張っていることは伝わりますが、このようなことが続くと職場内で軋轢が生じてしまうかもしれません。
辛いときは以下のような方法を取ることが良いと思われます。
①計画的に有給を使う
家庭の用事がなくても自身の気分転換に有給を使ってリフレッシュしてください。
②リモートに転換できる場合は提案して在宅勤務の可能性を探る
業務内容によりますが、可能であれば週に1回でも在宅勤務ができると気持ちが変わるかもしれません。
③仕事とは別の楽しみを作る
仕事は仕事と割り切ることも大切です。仕事を頑張った分、自分の趣味や好きな人との時間を思いっきり楽しむようにしてください。
④上司や社内の窓口に相談してみる
つらい気持ちを一人で抱える必要はありません。信頼できる上司、相談窓口で自分の気持ちを伝えていきましょう。
⑤医師の判断を仰ぎ、休職する
心身ともに症状が出ている場合は、医療機関を頼ってください。専門的な立場から現状を判断して、必要であれば休職するということもできます。
⑥転職を考える
どうしても合わない、明確に自分にやりたいことが出てきたという場合は、無理せずに他の仕事を探すことも悪いことではありません。
他にも色々あるかもしれませんが、以上の様な選択肢を持っておくだけでも心の余裕につながると思います。
つらい事に正面から向き合うだけでなく、色々な方法で対処できると知っておいてくださいね。
一人で抱え込まずに、周りを頼って話してみてください。