「ちょっと!ここ、間違っているよ!はやく修正して!」
職場でミスをしてしまい、上司に注意される場面です。
内容や声掛けの程度はそれぞれですが、このような状況を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
少しイメージしてみてください。
みなさんはこんな風に注意を受けたとき、どのような考えが浮かびますか?
A「どうしよう、ミスをしてしまった…自分はこの仕事に向いていないかもしれない…」
B「そんなに怒らなくてもいいじゃないか!もう少し丁寧に指摘してほしい!」
C「最近仕事の量が多くて忙しいから、ミスが出るのは仕方ない」
同じような状況でも、浮かんだ考えによってその後の気持ちや周囲への態度が変わってきます。
Aの考えの人は、自分は周囲に迷惑をかけていると思って職場に行きづらくなるかもしれません。
Bの考えの人は、上司への不満が溜まり、イライラすることが増えるかもしれません。
Cの考えの人は、ご自身の気持ちは安定しているかもしれませんが、気持ちの変化がないために同じようなミスを繰り返しやすいです。
では、この不安な気持ちや苛立つ気持ちを抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
どんなに頑張っても、ミスをした事実をなくすことはできませんし、この先1回もミスをしないことも難しいですよね。
ミスをまったく気にせず過ごすことも、周囲の人からの不満に繋がりそうです。
そこで大切なことは、『考え方の癖』に気付くことです。
例えば、Aの考えの人は「ミスをした=この仕事に向いていない」→「この仕事を得意としている人はミスをしない」と極端な考えを無意識に抱えているのかもしれません。
『考え方の癖』の具体例は以前ブログにてご紹介しているので、ぜひご覧ください。
もしご自身のクセに気付けたらそれはチャンスです。
その考え方は本当に正しい?論理的?もしかしたら少し偏っていたかも?じゃあどんな風に考えると良いのだろう…。
このように考えていけると、同じ状況になったとしても気持ちが沈んだり荒れたりすることを減らせます。
このように考え方のクセを直していく方法を『認知行動療法』と言います。
最近は一人でも取り組めるようなワークブックが販売されていますが、染みついた考え方を客観的に見直すのはなかなか難しいものです。
誰かに相談しながら考えたい、自分の考え方があっているか第三者の視点で見てほしい。
そんな方には当院のカウンセリングがお勧めです。
初回はワンコインでお気軽にお試しいただけますよ。