皆さん、こんにちは。
ココカラハートクリニック院長の伊藤です。

7月に入り、富士山をはじめ本格的な登山シーズンが始まりましたね!
8月11日は「山の日」でもあり、これから山への計画を立てている方も多いのではないでしょうか。
僕も登山が好きで、子どもと一緒にハイキングに出かけたりします。
実は、大学病院時代には「高山病の発症と予防」を研究し、富士山頂で超音波検査や採血なども行っていたんですよ。
その経験を活かし、ココカラハートクリニックでは「高山病外来」を開設しています。
今回は、安全に登山や旅行を楽しむために欠かせない「高山病」について、前編として基本的な知識をQ&A形式で分かりやすくご紹介します。
Q1:高山病って、どんな病気? 登山家だけがかかるもの?
A1: 高山病は「山酔い」とも呼ばれ、標高が高くなるにつれて空気が薄くなり、体がその環境に順応できないことで起こる体の不調です。専門的には「低酸素環境症候群」とも呼ばれます。
登山をする人だけでなく、海外旅行などで標高の高い地域を訪れる際にも発症する可能性があります。誰にでも起こりうる身近な病気なんです。
Q2:どのくらいの標高で高山病になるの?
A2: 個人差やその日の体調にもよりますが、標高およそ2,000m~2,500mから発症する可能性が高まります。
例えば、日本の富士山頂は標高3,776mですが、海抜0m地点と比べて空気圧は約3分の2にまで低下します。つまり、酸素がとても薄い状態なんです。
Q3:高山病になると、どんな症状が出るの?
A3: 症状は、標高の高い場所に行ってから6時間後から数日以内に現れることが多いです。
主な症状としては、以下のようなものがあげられます。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気、食欲不振
- だるさ、脱力感
- 呼吸困難
ほとんどの場合は、安静にしたり高度を下げたりすることで軽くなりますが、重症化すると命にかかわることもあるので注意が必要です。
ココカラハートクリニックの「高山病外来」
高山病は、適切な知識と準備があれば、そのリスクを大きく減らすことができます。ココカラハートクリニックでは、皆さんが安全に登山や旅行を楽しめるよう、「高山病外来」を開設しています。
予防薬の処方も行っておりますので、この夏に高山地域への旅行や登山を計画されている方、高山病が心配な方は、お気軽にご相談ください。
ご予約は予約専用ダイヤル 052-959-3553までお電話ください。
院長外来で対応させていただきます。
次回のブログ【中編】では、高山病にかかりやすい人の特徴や、子ども・高齢者の高山病について詳しくお話しします。どうぞお楽しみに!
この記事を書いた人

高山病外来のご予約はWebからが便利です!
※予約メニューから「初診(内科)伊藤院長・土曜」をお選びください。