男性更年期とはどんな病気?

「更年期」と聞くと女性の病気というイメージを持つことも多いと思いますが、男性にも更年期が存在します。男性の更年期障害は、「LOH症候群」と呼ばれることもあります。
男性更年期障害は男性ホルモンの低下が影響しています。放っておくと、認知機能や身体機能が低下し、うつ、メタボ、骨折、生活習慣病のリスクが高くなるともいわれています。
また精神症状などもあらわれることも多く、うつ病で治療しているにもかかわらず、なかなかよくならない場合には、背景にこの男性更年期・LOH症候群が隠れていることもあります。

男性更年期の主な症状

男性更年期はまだあまり社会の認知度が高くないため、「さぼっている」「やる気がない」というようにみられてしまうことが多いです。
主に下記のような症状があらわれます。

身体の症状

  • 骨や関節、筋肉の痛み
  • 発汗、ほてり
  • 睡眠障害
  • 記憶、集中力の低下
  • 肉体的消耗感

精神面の症状

  • 抑うつ
  • イライラ
  • 不安
  • 神経質
  • やる気が出ない
  • 倦怠感

当院での治療方法

当院では内科専門医および精神科専門医が内科的および精神科的の両方面からアプローチして診断・治療につなげていきます。
男性ホルモン(テストステロン)の値に応じてホルモン補充療法(注射・塗布薬)を行っていきます。
また当院では症状に応じて漢方薬や鍼灸・アロマなどの代替療法も補助的に加えることにより、より症状の改善につとめていきます。

当院への通院のお願いと注意点

採血にて男性ホルモン(テストステロン)の測定をします。
テストステロンは日内変動があるため、初診または採血日は午前の診療時間帯をご案内する場合がございます。