
新年度がやってきましたね。
『この春から社会人となるみなさん、おめでとうございます!誰もが最初は新入社員。
失敗を恐れず何事にもチャレンジしてください!』そんな言葉をたくさんかけられたでしょう。
とはいえ、初めての場面が何度も続く時期は常に緊張するもの。
慣れない環境に心身が疲弊してしまう方が多く出る時期です。
今回はそんな新社会人の方へのアドバイスを、心療内科という立場からさせていただこうと思います。ぜひ参考にしてくださいね。
『入社3ヶ月の壁』という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、新しい環境に少しずつ慣れてきた3ヶ月頃に、体調を崩したり精神的に疲れてしまい、『辞めたいな』と思ったりする人が増加する現象のことです。
環境が変わってすぐのタイミングでは、多少無茶をしてでも頑張ろうともがく人が多く、自身の体調やメンタルの疲れに気づかないことがあります。
しかし、3ヶ月が経ち新しい環境に慣れて自分や周囲の状況を見る余裕が少し生まれると、今まで張りつめていた糸がぷつんと切れるように突然今まで感じていなかった疲れに押しつぶされてしまうことがあるのです。

では、そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
新しい環境でストレスなく過ごすことはほとんどの人にとって難しい話です。
ここで大切なのは、自分自身のストレスにいち早く気付き対処することです。
人は、ストレスによって身体・心理・行動に変化が出やすいと言われています。
頭痛や腹痛、不眠や肩こりは身体面の変化、イライラする、気分が落ち込む、やる気がなくなるのは心理面の変化、普段はしないようなミスが増える、飲酒やたばこの量が増えるのは行動面の変化の一例です。
どの変化が出やすいのかは個人によって差があります。
これらの変化に気付き、自分は今疲れているのだと自覚することを心掛けましょう。
疲れていることに気が付ければ、何がきっかけなのかを探してみてください。
原因が避けられそうであれば、生活の中で触れる機会を減らしていきましょう。
ただ、避けられないストレス源もあります。
そんな時には、ご自身でストレス解消法を見つけて対処しましょう。
身体を動かすことで疲労が解消される方もいらっしゃいますし、食べること、寝ることで解消される方もいらっしゃいます。
ご自身にあった方法を見つけられると良いですね。
しかし、重度の不眠や落ち込みなどは、セルフケアだけではなかなか回復できません。
症状が長引いたり、どんどん悪くなっていると感じられたりする場合は、心療内科への受診をお勧めいたします。
ココカラハートクリニックでは身体、精神どちらの不調も専門医が診察させていただきます。
心身が限界を迎える前に、一度ご相談くださいませ。