高山病外来

高山病外来

高山病とは、2500mを超える高所で頭痛などの症状が現れる病気です

高山病(high altitude illness)は一般的には、2500mを超える高所で低酸素により頭痛などの身体症状が現れることをいいます。
別名「山酔い」とも呼ばれる高山病は、標高が高くなるにつれて、大気中の酸素量や気圧が低下することにより発症する高所障害です。「低酸素環境症候群」とも呼ばれ、低酸素の環境への変化に、体がうまく順応しない場合に発症します。

気象条件や個人差によっても異なりますが、標高およそ2000~2500mから発症する可能性が高くなります。症状が現れるタイミングは、標高の高い場所に行ってから6時間後から数日以内。ほとんどの場合、安静や治療により症状が軽くなります。高山病の主な症状として、頭痛やめまい、食欲不振、脱力、呼吸困難などがあげられます。
高山病は、登山家だけに発症する病気ではありません。登山をしなくても、標高の高い地域に滞在する際にも注意が必要です。特に海外旅行中など、気づかないうちに標高の高い場所に行ってしまうことがあります。
標高が1800mから2500mを超える地域へ旅行する際には、高山病の症状が現れる可能性があります。例えば、南米ペルーのクスコの標高は3400mです。訪れる地域の標高を事前にチェックが必要です。

高山病は、頭痛に加えて様々な症状が現れ、まれに重症化することもあります

高山病は症状の種類や重さによって、以下の3つに分けられます。
急性高山病(AMS)
頭痛に加えて、疲労、消化管症状(食欲不振、吐き気、おう吐)、持続するめまいのうち少なくともいずれか1つが起こります。
高地脳浮腫(HACE)
まず、ふらふらとして不安定でぎこちなく歩き方になります。その後、頭痛、錯乱状態(会話ができなくなる、自分のいる場所がわからなくなる)、眠気,昏迷(反応がなく、激しい物理的な刺激によってのみ覚醒させることができる状態)、昏睡(反応がなく刺激を受けても眼は閉じたままになっている状態)などの症状が起こります。HACEは、すぐに治療しないと2~3時間以内に昏睡および死亡に至ることもあります。
高地肺水腫(HAPE)
安静時には問題ないものの、動くと呼吸困難感が現れたり、乾いたせきが出たりします。やがて、血が混じったたんが出たり、皮膚が青っぽく変色したり、脈や呼吸が早くなったりします。

高山病は予防するための薬があります

高山病の一般的な対処法は①休息・安静、②酸素投与ですが、一番は下山することです。 また、予防法の一番はゆっくりと時間、日程をとり高所に登る(高所順応)ですが、限られた日程やいきなり3000mの高所にある空港に着陸する南米のツアーなど現状ではこれらの方法は困難です。
高山病になりやすい体質かどうかの検査方法というのはありませんが、一度でも高山病になったことがある方や、小児や高齢は高山病になりやすいといわれています。高山病の初期症状の予防として、脳の血管を拡張して血流を増やす薬であるアセタゾラミド(商品名「ダイアモックス」)を服用する方法もあります。脳の酸素不足を解消する作用と、呼吸中枢を刺激して低酸素状態を改善する作用があります。
当クリニックでは『高山病外来』にて予防薬の投与にて対応しています。お気軽にご相談ください。

※自費初診料(2,200円)+薬剤費(5日分3,350円)(院外処方)

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ココカラハートクリニック

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【参考】精神科と心療内科の違いについて

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