次のような症状がある方は、もしかしたら「強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)」かもしれません
- >「家族や知人の誰かが死んでしまうのではないか」、「手が汚れているのではないか」といった考えが何度も頭に浮かび、どうしても考えることをやめられなくなり、日常生活がうまくいかなくなってしまう
- >「どうしても不安に感じて何度も手を洗ってしまう」、「どうしても不安に感じて、戸締まりやガス栓の閉め忘れを何度もくり返し確認してしまう」といった行動をしてしまう。自分でも「やり過ぎ」「無駄」と思っていても、やめられずに日常生活がうまくいかなくなってしまう
強迫性障害は、不安に対し思ったり行動したりがやめられない状態です
強迫性障害には、不安に思うことがやめられない「強迫観念」と、不安に思うので行動がやめられない「強迫行為」という、2種類の症状があります。強迫性障害の方では、この両方ともがあらわれる場合が多いといわれています。
不安障害は種類によって特徴や
治療が異なります
「全般性不安障害」
全般性不安障害は、日常的に「コントロール出来ない心配」を過剰に考えてしまう病気です。この心配によって人によって様々な症状が現れます。具体的には、震え、動揺(どうよう)する、体がこわばる、息苦しい、汗、のどが渇く、めまい、頻尿(ひんにょう)、不眠などです。
ただし、こうした症状は全般性不安障害の患者さんにだけ起こるものではなく、ほかの病気との区別はつきにくいのが実際のところです。また、全般性不安障害とほかの病気の両方にかかっている方も多くいます。そのため、全般性不安障害は、ほかの病気や体の状態を考えて、適切な薬やカウンセリングで治療します。
強迫性障害の原因は、性格もありますが、環境や状況、ストレス、妊娠や出産などのライフイベントなど、さまざまなことが関係していると考えられていますが、はっきりはしていません。
強迫性障害は薬で治療できます
強迫性障害は薬の治療がとても有効ですので、クリニックで薬をお出しできます。
また、必要に応じて「認知行動療法」という方法もご提案します。これは、日常に起きる問題に上手に対応できるよう、考え方や心のバランスを取って、良い状態を作るコツを身につける方法です。
ほかにも、カウンセリングなど、色々な治療をご提案することもできます。当クリニックでは、患者様と相談しながら一人ひとりにあった治療をしていきます。
「不安なことが気がかり」と感じたらクリニックへ!
強迫性障害は、症状が出始めた早い段階で適切な治療を開始することが大切で、治療によって治すことも可能な病気といわれています。
強迫性障害の症状は、日常生活の中で普段行っていることの延長線上にあります。自分は少し神経質なだけ、などと思っていても、「不安なことが気がかりで生活がうまくいかない」少しでも感じている方は、一度ご来院ください。