名古屋の街にも、少しずつ日が長くなってきたのを感じますね。立春を過ぎると、空気はまだピリッと冷たくても、光の中にどこか春の気配が混ざり始める気がします。この時期の、少しキラキラとした日差しのことを「光の春」と呼んだりもしますよね。
でも、この「光の春」こそが、実はお肌にとっては大きな曲がり角。みなさん、冬の乾燥対策はバッチリでも、日焼け止めはついお休みしていませんか?実は、2月の紫外線量は、残暑が残る9月や10月に匹敵するほど。今の時期のちょっとした油断が、数年後のシミやシワを左右すると言っても大げさではないんです。
「まだマフラーを巻いているのに、日焼け止めなんて早すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、大切なお肌のために、今知っておいてほしいことをまとめました。
Q1:なぜ、まだ寒い2月から紫外線対策を始めないといけないのでしょうか?
A1:紫外線の種類の中でも、お肌の奥まで届く「UV-A」が急増し始めるからです。 紫外線には、お肌を赤くさせるUV-Bと、シワやたるみの原因になるUV-Aがあります。このうちUV-Aは、2月から一気に量が増えてくるんです。 恐ろしいことに、UV-Aは雲や窓ガラスも通り抜けて、お肌の深部にあるコラーゲンをじわじわと壊してしまいます。だから、室内にいても、寒い日でも、お肌の老化は進んでしまうんですね。「2月はシワの種がまかれる時期」と考えてみてはどうでしょうか。今から準備を始めるのと、春本番まで待つのとでは、数ヶ月後の透明感に大きな差が出てきますよ。
Q2:冬の間はSPF値が高いものを使うと、肌が乾燥してしまいそうで心配です。
A2:今の時期は、SPF値の高さよりも「PAの値」と「保湿力」を優先して選んでみてください。 夏に使うような、汗に強くて強力な日焼け止めを無理に使う必要はありません。今の時期ならSPF20~30程度でも十分です。その代わり、UV-Aを防ぐ指標である「PA」が++(ツープラス)以上のものを選びましょう。 最近は、美容液成分がたっぷりと入った日中用の乳液やクリームもたくさん出ています。お化粧水のあとに、保湿クリームを塗るような感覚で使えるものなら、乾燥も防げて一石二鳥ですよね。「日焼け止めを塗る」というよりは、「高機能な保湿をする」というイメージで、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
Q3:顔以外に、今の時期から気をつけておくべきポイントはありますか?
A3:うっかり日焼けしやすい「首元」と、外気でダメージを受けた「バリア機能」の回復です。 マフラーを外す機会が増えてくると、無防備な首元に春の光が当たります。首は年齢が出やすい場所ですから、顔を塗るついでに首筋まで伸ばすのを忘れないでくださいね。 また、冬の乾燥でバリア機能が弱っているお肌は、普段よりも紫外線のダメージを受けやすくなっています。夜はたっぷりと保湿をして、お肌の土台を整えてあげることも立派な紫外線対策になります。私も、夜のスキンケアの時間は自分へのご褒美だと思って、丁寧にハンドプレスをするようにしています。手のひらの温もりでお肌を包み込むと、心までふんわりと解ける気がしませんか?
春は出会いやお出かけの季節。その時に「なんだか最近、お肌の調子がいいかも!」と自信を持って笑えるように、今日から少しだけ日差しを意識してみませんか。もし、自分に合う日焼け止めがわからない、あるいはすでにお肌が敏感になっていて何を使えばいいか迷っている…という方は、いつでもご相談ください。あなたのライフスタイルに合わせた、心地よいケアを一緒に見つけていきましょう。
この記事を書いた人
皮膚科専門医 野尻 万紀子
診療日 毎週月曜日午前
ココカラハートクリニックでは、皮膚科診療を行っています。
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