みなさん、こん**は。
院長の伊藤です。
ココカラハートクリニックのブログをご覧頂きありがとうございます。
シリーズの高山病。
今回は最終回。
高山病にかかった際の予防についてです。
高山病を予防するために知っておきたいポイントをお伝えします。
標高の高い場所に行く際には、特別に気をつけたい点がいくつかあります。
高山病を発症しないために、事前に覚えておきましょう。
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楽しみにしていた登山や旅行で高山病になってしまったら、体も気持ちもつらくなってしまうことでしょう。
高山病を予防するための心がけ、行動などのポイントを紹介します。
■ゆとりのある計画を立てる
無理のない計画を組むことが重要です。
標高の高い所へ旅行する際は、到着後1~2日は激しい運動は避けましょう。
時間をかけて少しずつ高度を上げていくと、低酸素や気圧の低下に体が慣れやすくなります。(高所順応)
周りの人に合わせようと無理をするのは危険です。ゆっくりと着実に歩きましょう。
早く歩くと運動量が増え、酸素の消費が激しくなります。
とり入れられる酸素量より消費量が上回るため、高山病にかかりやすくなります。
団体行動の場合は、もっとも遅い人にペースを合わせましょう。
■十分な休息・睡眠を心がける
標高2000m以上の場所に行く際は、休息や睡眠をしっかり取ります。
登山の場合、標高2000m付近で1時間ほど休憩してから、ゆっくりと登りましょう。
睡眠を取る地点の標高も重要です。
最初は標高2500~3000m以下で睡眠をとり、より高い地点で睡眠をとるまでそこで2~3晩すごすのが理想です。
日中に登った地点より、低い地点に戻って睡眠を取るのもよいでしょう。
■深呼吸をする
息をゆっくり吐ききってから、十分に息を吸い込むように意識して深呼吸すると、酸素供給量が増えます。
呼吸が乱れたときは、深呼吸して呼吸を整えましょう。
特に、上りの際は酸素が大量に消費されます。
常に深呼吸をすると、血中酸素濃度が落ちるのを防ぐことができます。
筋肉を動かすと酸素がそれだけ消費されるため、ゆっくり動くことも大切です。
ベルトをきつく締めると、深呼吸しにくいので注意してください。
■こまめに水分補給をする
体内の水分が不足すると、血液の粘度が上がり、血液中の酸素が正常に運ばれなくなります。
1時間に1回を目安に、スポーツドリンクや経口補水液などでこまめに水分を補給しましょう。
利尿作用のあるカフェインを含まない飲み物が基本です。
もちろんアルコールは控えてください。
■アセタゾラミド(ダイアモックス)を服用する
高山病になりやすい体質の人は、初期症状の予防として、脳の血管を拡張して血流を増やす薬であるアセタゾラミド(商品名「ダイアモックス」)を服用する方法 もあります。
脳の酸素不足を解消する作用と、呼吸中枢を刺激して低酸素状態を改善する作用があります。
■その他の注意点
低酸素の環境では、胃腸の消化機能が低下しやすくなります。
一度に大量の食事をとるのではなく、食事の回数を増やし、消化のいい炭水化物を中心に少量ずつ食べましょう。
すぐにエネルギーになる糖分摂取も大切です。
お酒の飲みすぎやタバコは、高山病と似た症状を引き起こすため、避けたほうがよいでしょう。
激しい運動は厳禁ですが、じっと動かないのもよくありません。
水分を取りながら、軽いストレッチなどを行いましょう。少し体を動かした方が、環境に体が順応しやすくなります。
衣服をこまめに着脱して、適切な保温と発汗を調整しましょう。
風邪などで体調を崩すと、高山病発症のリスクを高めることがあるため、高所への移動は中止しましょう。
気圧が低くなりやすい、悪天候の日も避けたほうが無難です。
高山病は、初期症状をしっかりと把握しておき、早めに気づくことが大切です。
自分で心拍や呼吸数をチェックするほか、二人一組になって、お互いの体調や顔色などを観察しましょう。
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僕も高山病になったことがあります。
そのときは対応するのに大変でした。
それ以来、予防でダイアモックスを服用するようにしています。
当院では『高山病外来』にて予防薬を処方しています。(保険外診療)
予約専用ダイヤル 052-959-3553までご予約下さい。
この夏、南米やアジアの標高の高い地域に旅行を計画されている方や、国内の登山でも高山病の既往や、高山病が心配な方は、
一度当院の『高山病外来』にお問合せください。
当院の内科外来で対応させて頂きます。
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