【皮膚科】「あせも」だと思ったら要注意!夏の肌トラブル、それ本当にあせも?

汗ばむ季節、肌のかゆみやブツブツに悩んでいませんか?「どうせあせもでしょ?」と軽く考えている方も多いかもしれません。しかし、その肌トラブル、実はあせもではないかもしれません。


Q1. 汗をかくとできる、赤いブツブツ…これって全部あせも?

A. いいえ、そうとは限りません。

あせも(汗疹)は、汗がうまく排出されず汗腺に詰まることで起こる炎症です。しかし、見た目が似ていても、原因や治療法が全く違う肌トラブルも多いのです。

例えば、汗かぶれ(汗接触皮膚炎)は、汗に含まれる成分が肌を刺激してかゆみを引き起こします。また、カビの一種であるマラセチア菌が原因で毛穴に炎症を起こすマラセチア毛包炎は、ニキビに似た症状が出ます。

〈マラセチア菌について〉
見た目はニキビと似ていますが、赤みが強く均一なサイズの赤いブツブツが多数生じ痒みを伴う事もあります。夏場の高温多湿を好み特にこの時期は増える傾向にありますが、湿疹などの部位にステロイド外用治療を行っているとマラセチア毛包炎を起こす事もあります。


Q2. どこで判断すればいいの?

A. 自分で見分けるのは難しいことが多いです。

あせもは汗をかきやすい場所にできますが、マラセチア毛包炎は胸や背中、二の腕などに多く見られます。また、市販のあせも薬を使っても治らない、かゆみが強い、ブツブツが広範囲に広がるといった場合は、自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。


Q3. どうすれば予防できる?

A. 汗や皮脂にマラセチアは常在しているので、汗をかいたら放置しないことが一番の予防策です。

  • シャワーを浴びる、濡れタオルで拭くなどして、こまめに汗を流しましょう。
  • 通気性の良い、吸湿性の高い素材の服を選ぶ。
  • 冷房や除湿を上手に使い、肌をサラサラに保つ。

「たかが汗疹」と放置すると、症状が悪化したり、別の皮膚病だったりする可能性があります。
気になる症状があれば、放置せずに一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

皮膚科専門医 野尻 万紀子

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