
なんだか肌がムズムズ、急に赤く腫れてきた…これって、もしかして蕁麻疹?
特に夏の汗ばむ季節や、秋の乾燥が気になる時期など、肌トラブルは尽きないものですよね。
今回は、皮膚トラブルに悩む女性に多く見られる「蕁麻疹」について、当院所属の皮膚科専門医が分かりやすく解説します。
Q1:この症状、もしかして蕁麻疹かも?
もし、あなたの肌にこんな症状が出たら、それは蕁麻疹のサインかもしれません。
- 突然、皮膚の一部が赤く盛り上がり、ミミズ腫れのようになる
- 数時間から1日くらいで自然に消えるけれど、また別の場所に現れる
- 皮疹の形が、平べったく膨らんだり、赤い輪っか状になったりする
- お風呂上がりや運動中など、体が温まると皮疹が出やすい
- 肌をかいたり、締め付けたりすると、その部分が赤く腫れる
- アレルギーはないのに、こんな症状を繰り返している
「これって、もしかして…?」と心当たりのある方は、一度皮膚科を受診してみるのがおすすめです。
Q2:蕁麻疹ってどんな病気?
蕁麻疹は、皮膚の一部が突然、赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、それがいつの間にか消えて、また別の場所に現れる…ということを繰り返す皮膚の病気です。ほとんどの場合、強いかゆみを伴います。
「診察の時に症状が消えていたらどうしよう…」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、症状が出ているときにスマートフォンなどで写真を撮っておくと、診断の大きな手助けになりますよ。
Q3:蕁麻疹の原因って、アレルギーだけじゃないの?
蕁麻疹の原因は一つではありません。特定の食べ物や薬、寒さや汗、擦れるなどの刺激によって引き起こされることもあります。もちろん、アレルギー反応によるものもありますが、実はほとんどの蕁麻疹は、原因を特定することが難しいと言われています。
蕁麻疹が出始めてから1ヶ月以内のものを「急性蕁麻疹」、それ以上続くものを「慢性蕁麻疹」と呼びます。
急性蕁麻疹は、一時的な感染症に伴って出ることもあり、その感染症が治まると蕁麻疹も消えることが多いです。また、ストレスや疲れが引き金になることもありますが、原因が特定できないこともしばしば。でも、適切な治療で比較的早く治ることが多いんですよ。
慢性蕁麻疹の場合、残念ながら原因がはっきりしないことがほとんどです。夕方から夜にかけて症状が出やすく、翌朝には消えてまた夕方に出る、というパターンを繰り返すこともあります。
ただし、皮膚症状以外に全身のだるさ、関節の痛み、発熱などがある場合は、他の病気の可能性も考えられるため、詳しい検査が必要になることもあります。多くの場合は皮膚症状に限られますが、数ヶ月から数年続くこともあります。
Q4:蕁麻疹ってどうやって治すの?
蕁麻疹は種類がたくさんありますが、最終的には「マスト細胞」という細胞から「ヒスタミン」という物質が出て、血管や神経に作用することで症状が現れます。
そのため、治療の基本は、このヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」の内服です。この薬は蕁麻疹の種類を問わず効果が期待できます。塗るお薬(外用薬)はかゆみを少し和らげる程度で、大きな効果は期待できません。
もし抗ヒスタミン薬だけでは効果が不十分な場合は、お薬の量を調整したり、違う種類の抗ヒスタミン薬を併用したりして、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療を行います。
「眠くなるのが心配…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、最近のお薬は眠気の副作用が少ないものが増えています。また、長く飲み続けても問題ないことが報告されていますのでご安心ください。
当クリニックでは、症状に応じて漢方薬や、その他の補助的なお薬を処方することもあります。一般的な治療でなかなか症状が治まらない場合は、基幹病院と連携し、より専門的な治療(皮下注射など)をご案内することも可能です。
一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
ココカラハートクリニックでは、月曜午前と木曜午前に皮膚科の専門外来を開設しています。
2名の女性皮膚科専門医が、皆さまの肌のお悩みに寄り添い、丁寧な診療を行います。
安心してご来院ください。
この記事を書いた人
皮膚科専門医:天野友里恵
診療日:毎週木曜日午前

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毎週月・木曜日午前に診察を行っています。
