皆さん、こんにちは!ココカラハートクリニック院長の伊藤です。

前編、中編と高山病の基本やリスクについてお話ししてきました。後編となる今回は、いよいよ高山病を予防するための具体的な方法と、万が一症状が出た場合の対処法についてご紹介します。これらの知識を身につけて、安全で楽しい登山にしましょう!
Q1:高山病にならないために、登山や旅行でできる予防法は?
A1: 楽しみにしていた登山や旅行で高山病にならないために、以下のポイントを心がけましょう。
- ゆとりのある計画: 無理のない計画を組み、特に高所に到着した後は1~2日激しい運動を避け、体を順応させましょう(高所順応)。ゆっくりと時間をかけて高度を上げていくことが重要です。
- 十分な休息・睡眠: 標高2,000m以上の場所に行く際は、しっかりと休息と睡眠を取りましょう。
- 深呼吸を意識: 息をゆっくり吐ききってから十分に吸い込むように深呼吸すると、酸素供給量が増えます。
- こまめな水分補給: 体内の水分不足は高山病のリスクを高めます。1時間に1回を目安に、スポーツドリンクなどでこまめに水分を補給しましょう。カフェインやアルコールは利尿作用があるため控えめに。
- アセタゾラミド(ダイアモックス)の服用: 高山病になりやすい体質の方は、医師の処方により「ダイアモックス」を服用する方法もあります。これは脳の酸素不足を解消し、呼吸を促進する作用があります。
- 食事内容に注意: 高所では胃腸の消化機能が低下しやすいため、一度に大量に食べるのではなく、消化の良い炭水化物を中心に少量ずつ、回数を増やして食べましょう。
- 体調管理: 風邪などで体調を崩している場合は、高所への移動は中止しましょう。悪天候の日も気圧が低くなりやすいため避けるのが無難です。
- 服装の調整: こまめに衣服を着脱して、適切な保温と発汗を調整しましょう。
- お互いの体調確認: 複数人で行動する場合は、お互いの体調や顔色などを観察し合いましょう。
Q2:もし高山病の症状が出たらどうすればいい?
A2: 高山病の症状が現れたら、重症化を防ぐために早めの対処が重要です。
- 安静が第一: 症状が現れ始めたら、まずは安静にしましょう。保温と酸素吸入をしながら経過を観察すれば、1~2日以内で治まるケースがほとんどです。
- すみやかな下山: 症状が改善しない場合や、呼吸困難、脈拍数が120以上ある場合は、迷わずに標高の低い所へ降りてください。症状があるうちは、それ以上標高の高い所へ移動してはいけません。
- 酸素吸入: 標高3,500m以上の場所にいるときや、症状がひどい場合には、酸素吸入が有効です。
- 対症療法: 軽い頭痛には市販の鎮痛剤が有効です。頭痛に他の症状が加わっている場合には、医師の指示のもと「ダイアモックス」の服用が有効な場合があります。ただし、薬は必ず医師の指示に従いましょう。
- 重症化に注意: 初期症状を放置すると、命にかかわる脳浮腫や肺水腫を発症する可能性が高まります。これらの症状が見られる場合は、大量の酸素を吸入し、すぐに下山して集中治療を受けられる医療機関を受診してください。
ココカラハートクリニックの「高山病外来」
高山病は、適切な知識と準備があれば、そのリスクを大きく減らすことができます。ココカラハートクリニックでは、皆さんが安全に登山や旅行を楽しめるよう、**「高山病外来」**を開設しています。
予防薬の処方も行っておりますので、この夏に高山地域への旅行や登山を計画されている方、高山病が心配な方は、お気軽にご相談ください。
ご予約は予約専用ダイヤル 052-959-3553までお電話ください。 院長外来で対応させていただきます。
高山病の知識を身につけ、万全の準備で、思い出に残る登山にしてくださいね!
この記事を書いた人

高山病外来のご予約はWebからが便利です!
※予約メニューから「初診(内科)伊藤院長・土曜」をお選びください
